ディズニー フィロソフィー その2

 “私たちは地球上で一番素晴らしい場所を夢に見、創造し、デザインし、

    建設することができる、しかし、それを現実のものにするのは人である“

                     ウォルト・E・ディズニー

 

この言葉も、私の好きな「ディズニーフィロソフィー」の一つです。

企業の成長には人財の質の向上が全てです。仕事は厳しくて当り前、その中でも「生き生きと楽しく働ける環境」作り、そして「人財育成」を図るマネジメントがいる企業が大きく成長しています。

 

ビジネスは「人」ですと数多くの経営者、学識経験者たちは言ってきました。特にマーケティングのフィリップ・コトラー氏、以前「思いやりの仕事術・・・仕事も人生も思いやりで成果が上がる」とか「マーケティング・・・人との繋がりを作る活動」と言ったことが、私の考えに近い感じがします。最近では人間中心マーケティング理論と実践として「H2Hマーケティング」なる考え方を打ち出していますが、それらは全て、「会社は人」に焦点を充てなければならないということを言っています。H2H「Human to Humanですが、同様にディズニーの現場でも当たり前のように言われていたのは「Heart to Heart」です。私には後者の方が長年使っていますので、馴染みがあり、全く違うジャンルから同じ様な処に帰結して行くのが面白いと思います。余談ですがディズニーの飲食施設では「Hand to Handという言葉もあり、ゲスト対応の時には会話と手渡しが原則です。ですから、ディズニーのバフェテリアサービスでは作り置きをせず、ゲストが見ている場で、口頭でメニュー説明をし、心を通わせ、盛付をし、笑顔で手渡しするのです。

ウォルト・ディズニーの世界も私に「お客様のことを徹底的に考える」「働く従業員のことを徹底的に考える」ということが企業の根幹であることを気付かせてくれました。

 

ディズニーの世界を離れてから随分経ちますが、ディズニーの世界を知れば知るほど、笑顔があふれる職場になっているか、私たちの商品がお客様にとって価値あるものになっているか、会社の存在意義は何処にあるのか、絶えず考え続け、実行に移さなければ「お客様のために存在する企業」になれないと思うようになりました。多分ディズニーと深く関わり、仕事をした人の中には私と同じように思っている人が数多くいると思います。