TDL開業からの10年

TDL開業前、そして10年

オリエンタルランドの株主に千葉県、浦安市が入っているのをご存じでしょうか?

開業前、お金が無かったオリエンタルランドの高橋政知社長は当時の千葉県川上知事、沼田副知事(後に県知事)の力添えがあって、三井不動産も首を縦に振り、また銀行協調融資団も結成されたとことある度に言っていました。また浦安市のまだ町時代の熊川町長もカリフォルニアのディズニーランドに視察に行き積極的に推進してくれたとも・・・。特に感謝していたのは、当時あった「日本興業銀行」の菅谷副頭取です。高橋さんと沼田さんが日本興業銀行を訪れた際に、これは「心の産業だ」と銀行の協調融資団(シンジケート)を結成するのに尽力してくれたそうです。そんなこともあり、県も市も株主に名を連ねているのです。そして、手前みそと言われるかもしれませんが、今は亡き、京成電鉄の川崎さんのディズニーに対する思い、そして三井不動産の江戸さんが高橋さんに白羽の矢を立てオリエンタルランドに連れてきたこと、様々な方々のご尽力があり、東京ディズニーランドができたこと、私は忘れません。

 

開業時、友人たちや親せきからは「お前、何であんな会社に行ったんだ。オリエンタルランドは遊園地が駄目になったら、土地を売るつもりでいるらしい」「あの会社はディズニーランドなんかどうでも良いと言っている」、はなから「土地転がし」と言われる始末でした。また、開業してから数年経ち、ある程度東京ディズニーランドは認知されるようになりましたが、名刺を差し出したときにオリエンタルランドのイメージからでしょうか、必ずといって良いほど、パチンコ屋さん?観光業の何か?!と聞き返され、「東京ディズニーランドを運営している会社です」と、説明しないとわかってくれませんでした。今は笑える昔ばなしですが、分かってもらえるようになったのは、やはり1996年に上場してからだと思います。ノスタルジーはつづく・・・